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活動報告(28)

メロウ倶楽部第24回講演会(東海地区第5回)

日時: 2008年2月17日(日曜日) 午後3時〜午後5時

会場: 東天紅名古屋店
           (名古屋国際センタービル26階)

講演: 『環境の未来と科学』

講師: 中部大学総合工学研究所副所長
                  武田邦彦教授

講師紹介

1936年(昭和11年)昭和18年東京都生まれ。
昭和41年東京大学基礎科学科卒業後、旭化成工業(株)へ入社、その後芝浦工業大学工学部教授を経て、 名古屋大学教授 工学博士(資源材料工学)。平成19年中部大学総合工学研究所教授(副所長) 著書:『環境問題はなぜウスがまかり通るのか』、『リサイクル汚染列島』他、多数

出席者 (順不同・敬称略)

あんみつ姫、甘辛城主、白兎山人、やまちゃん、キタノホマレ、akai、mikasa、mongow、potori、suzume、bu-fu-、 エスカ、きたさん、かわ、かよこ、日吉丸、ベゴニア、睦 悟郎、ささ百合、ときめき、花水木、フーさん、ラビット、 チャコ、手段、ひきうけや、わたしゃん、
うらら、えー、由由、なごやか


以上、会員31名、会員外23名 合計54名

講演会概要

環境問題、リサイクルに関する著書、講演などで、いまマスコミでも話題の武田邦彦教授をお迎えして行いました。 あんみつ姫さんが素晴らしい感想を寄せていただいたので、そのままいただきました。


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洞爺湖サミットに向け、地球温暖化に警鐘を鳴らす番組や報道が沢山 あって、講演会の数日前にも、氷河が溶けている情景を写したテレビ を見たばかりでした。


でも先生のお話にあるように「事実と違う情報が流される時代」に居る 私たちは、情報の洪水から取捨選択する、自分なりの尺度を持つ必要が あるなぁと、つくづく感じました。


例えばリサイクル紙、
40%を100%リサイクル紙と偽って売っていたのはほとんどの 製紙会社だった。
なぜなら、学校もリサイクル紙を買わないと補助金が貰えない、製紙 会社はリサイクル紙だと言わないと売れない。


つまり、犯罪をしなければならないような法律をつくった政府が罰せ られなければならないだろう。


「ダイオキシン」
ダイオキシンが毒だと報道されたのはデータの出ていない時の事で、 今では通常の環境の汚染レベルで発癌性も奇形児の生まれる率も殆ど 無いことが分かっている。


つまりダイオキシンはいわゆる毒ではないのに、ダイオキシンが猛毒だ という情報が流れて堕胎したり母乳を控えたりする被害者が沢山でた。


今でも焚き火をするとダイオキシンが出ると役所に電話がくる。 4〜5百度の温度で塩をかけて燃やすとダイオキシンが発生すると言うが 炭火の上に塩分が落ち、煙がもうもうと立ち上がる中で働く焼き鳥屋の オヤジが、ダイオキシンで死んだ話は聞かない。


「森林破壊」 環境保全のために森林を残そうと、日本の森林は殆ど使われていない、 しかし自然に生える木を採らないと森林は荒れ放題になる。 間伐材、枝木で足りる割り箸まで、使ってはいけないという 今は木を切っても捨てるしかない、 森林を利用していない国は世界広しと言えども日本だけだ。


「地球温暖化」 地球温暖化の防止、世界中が心を合わせて二酸化炭素の削減に取り組ま なければいけないと議決した京都議定書も、1997年に決めたのに、 1990年の状態を基準にしたため、実際にはヨーロッパはみな二酸化 炭素の発生が増加しているのが現状だ。


二酸化炭素の削減義務を負ったのは日本、カナダ、アメリカの三国だが、 アメリカは参加せず、カナダは離脱、温暖化のために冷房を止めようとか 暖房を減らそうとか努力しているのは日本だけ。


温暖化が心配なら、現状を基準にして改善に努めるのが普通だが、どの 国も温暖化を心配したのではなく、国際的な競争に勝つためにこの条例を 利用した。


では温暖化の進み方についての報道は正しいか。 「もっとも確からしい温度」はあるメディアが報道した100年で 6.4度の上昇ではなく、およそ3度だと考えるのが妥当。


しかし100年前に今の世の中の状態が判らなかったのと同様、100年 先のことが、今シミレーションできるだろうか。


「リサイクル」 家電はリサイクルする前は500円だった。 それをリサイクルして「有用な資源」を回収できるなら、回収した資源を 販売すればよい。 それが100円なら500円が400円になるなら判るけれど、反対に4000円に なるとはどういうことだ


でも、マスメディアもこれに同調し、「資源を回収しても、かえって 高くなる」という奇妙な説明がそのまま通った。もちろん、家電リサイ クルが始まる前には、多くの「天下り団体」ができ、「補助金をもらう 研究者」が登場し、国民の税金はどんどん家電リサイクルに投じられた。


そして、家電リサイクルがはじめると、まじめな日本人はテレビや 冷蔵庫を捨てるときに3000円とか4000円を払うようになった。 日本人は順法精神もあるから「法律で定められているなら」と払う。


ペットボトルのリサイクルには、キログラムあたり405円の日本国民の 税金を使っているにもかかわらず、自治体や業者は中国に50円で売り、 「儲かった」と言っている。


世の中というのはおかしなもので「この化合物は安全である」という 結果を出しても社会は関心を示さないが、「この化合物は発ガン性が ある」というとニュースになる。


と・・・
武田先生の巧みな話術に聞き惚れながら、報道の洪水に流される前に 「自分の頭でよくよく考えたか」という事を、私たちは常に自分に問う 必要があると、考えさせられました。


最後に「環境を守るのも大切だが、より大切なのは誠実な日本の社会を 誠実だった日本人の心をまもることだ」と仰った先生の声が、今も耳に 残る、素晴らしい講演でした。

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終了後、同じ会場で懇親会を開きました。 懇親会は、会員28名、会員外11名、計39名で、甘辛城主さんの乾杯の音頭の後、にぎやかに2時間過ごしました。


詳しくはビデオライブラリーをご覧ください。


(会員のみ:ビデオライブラリーはメロウ動画館(会員用)から「メロウ講演会ビデオ」→「No.21 第24回メロウ倶楽部講演会(東海地区第4回講演会)」をご覧ください) 。


(作成:なごやか、 写真提供:えーさん、potoriさん)

講演会風景

写真1 写真2
写真3 写真4


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