総務省近畿総合通信局情報通信部・
太田清喜部長のご挨拶

みなさんこんにちは。(アンニョンハセヨ!。)
ただいまご紹介いただきました、総務省近畿総合通信局の太田です。
本日は、メロウ倶楽部、韓国KJクラブの皆様との10周年記念交流会にお招きいただ
き、誠にありがとうございます。

ただいまの両会長さんの「ごあいさつ」の中にもありましたとおり、お集まりの皆様には
インターネットを通じて国内外での交流を深められ、こういった形で日韓の友好親善に
もつながるイベントを開催されることに対しまして感銘を受けたところです。
これまでの皆様方の活動に対しまして、深く敬意を表します。

また、皆様が10年という永きにわたって、インターネットを活用され、毎週オンライン
チャットで交流をなさり、また、お互いの国を相互に訪問なさってこられたということは、
両国の情報通信行政に対して、多大の貢献をされていることでもあります。この
場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。

さて、折角の機会ですので、日本と韓国の情報通信の状況について若干お話しさせて
いただきたいと思います。

両国とも、情報通信技術・利活用に関しましては、諸外国の中でも活発な動きをしてお
ります。
我が国では、ユビキタスネットワークの整備、ICT(情報通信技術)利活用の高度化、I
CT利用環境の整備等に関する様々な施策を展開してきているところです。特に昨年3
月に「デジタル日本創成プロジェクト」を取りまとめ、ICT産業を新たな成長戦略の柱と
し、ICT関連市場における市場拡大・雇用創出を目指しているところです。

韓国においても、2008年7月、イ・ミョンバク政権の情報通信産業政策となる「ニュー
IT戦略」を発表し、また、同年12月には、08〜12年(5年間)の「国家情報化基本
計画」を策定し、「創意と信頼の先進知識情報社会」を目指しているところです。

このように両国が進める情報通信政策があるわけですが、ではその世界的なレベルと
してはどうかと申しますと、なんと、両国は世界のトップになっております。
国際電気通信連合による「デジタル利用機会の国際比較」の統計では、世界181か
国・地域の評価を行ってランキングを作成したものでは、韓国が1位、日本が2位とな
っています。
いかがでしょうか。そういった環境の中で皆様方がインターネットを活用いただいてい
るということです。ご理解いただきましたら幸いです。

一方で、インターネットは、大変便利な道具でありますが、ご存じのように、ネット中毒
や、ネット詐欺などさまざまな新たな社会問題も生み出しました。ネットは子供や高齢者
には危険だから、使わせないほうが良いのではないか、という声すらございます。
そういった状況の中、我が国では「青少年インターネット利用環境整備法」を昨年4月に
に施行し、子供たちが安全に安心してインターネットを利用できるようにするための施策
に取り組んでいるところです。

こうした状況で、皆様方が、率先して両国の親善にこうした市民同士の手づくりのイベン
トを通じ、国際理解を推進しておられ、その交流を支えているのが、インターネットであ
ることは本当にすばらしいことと思います。
このすばらしい交流会は「インターネット」がもたらした、新しい「文化と心の交流」の成果
だと思います。日韓高齢者交流会は、情報通信技術が私たちにもたらした恩恵である
こと、未来の扉を開くこと、「高齢者が、高度情報社会の主役」として活躍できる大きな
可能性があることを皆様の活動は教えてくださいます。このような活動を総務省としても
、もっと広く社会にお知らせしなければと思います。

10周年の節目にあたる今回の交流会では、この後、「朝鮮通信使について」京都造形大
学名誉教授の中尾宏先生からご講演があり、明日は平城京遷都1300年行事に沸く奈良を
観光されるとうかがいました。

「奈良・平城京」に都が移されたのは西暦710年。平城京は東アジアとの交流を通して
世界と結びついた、日本で初めての大規模な首都でした。この時代は、中国や韓半島から
のさまざまな文化が導入され、絢爛たる天平文化が開花しました。当時の奈良は中東から
中国を経て来たシルクロードの終着点です。遠い西域から来た貴重な遺物には韓半島から
伝えられた物も多くあるそうです。そして、奈良は世界遺産にもなっているように、古代
の遺跡がそのまま残っている大変珍しいところです。

今年、2010年は、「奈良・平城京」に遷都されてから1300年という記念すべき年です。
現代であれば日本の首相官邸、韓国であれば大統領官邸のような、大極殿(だいごくでん)
や当時の中国の唐から学ぼうとした多くの日本人を運んだ遣唐使船が見事に復原されまし
た。公開中の平城宮跡をごらんいただき、本格的な国づくりを目指した日本人たちに思い
をはせていただけたらと思います。
(先々週、私も観て参りました。その偉大さに大変感激いたしました。)

本日は10周年、本当におめでとうございます。是非、皆様の心温まる交流が、次の10
年、20年と交流を続けられ、韓国と日本、相互の文化・歴史の理解を深めるすばらしい
機会になることを心より期待いたします。

最後になりましたが、両倶楽部のますますの発展と、本日お集まりの皆様のご健勝を祈念
いたしまして、簡単ではございますが、私の挨拶とさせていただきます。
本日は、本当におめでとうございました。